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[レトロシーバー]さすがの猿飛 トランシーバー4石
業務用の無線機ばかりを紹介していても飽きてしまうので、たまには変な(?)トランシーバーをご紹介したいと思います。
『さすがの猿飛 トランシーバー4石』
昭和の時代には、色々なトランシーバーが発売されていたものです。
『さすがの猿飛』は1980~1984年に週刊少年サンデーで連載されていた細野不二彦さんの漫画。1982~1984年の間にはテレビアニメ化もされているので、これはその時期に商品化されたものだと思います。
細野不二彦先生といえば、筆者はこのあとの『グーグーガンモ』世代でして、『さすがの猿飛』は見たことがありません。
「表向きは普通の私立高校、実は忍者を養成し、世に送り出す専門機関でもある私立忍ノ者高校が舞台。」というストーリーだそうです(wikipeda調べ)。なるほど「忍たま乱太郎」の祖先みたいな作品ということでしょうか?
アニメ版の主題歌や劇伴をかの久石譲さんや小林泉美さん、大村憲司さんら錚々たるレジェンドが手掛けていたそうで、なかなか侮れません。
それにしても、あのキラキラした1980年代の製品とは思えない、赤青の2色刷りパッケージの渋さと言ったら!
まるで1950年代のモダンジャズのレコードジャケットのようではありませんか?
『音量調整自在』というアピールも良いですね。音量調整不可の玩具が多かったのでしょう。これだけで高性能です。
ちなみに『4石』の『石』とはトランジスタのこと。真空管を『球』、トランジスタを『石』と呼びます。『4石』とは「4つのトランジスタを使用している」という意味なんですね。
トランシーバーという文明の産物に、何億年前から在る『石』という字面とのギャップもまた素敵です。
左上、いきなり『マスコット』という可愛い文字が踊ります。なんのこっちゃという話ですが、これについては後述します。
『ご注意』の中に『ラジコン競技のそばでの使用はやめましょう』とあります。なるほど、例えば田宮模型の『マイティフロッグ』が1983年発売、『グラスホッパー』や『ホーネット』は翌1984年発売とのことですので、当時の空気感が伝わるかと思います。『田宮RCカーグランプリ』毎週見てたなー。
(特定の世代の男子にしか分からない文章だと思います。すみません。)
ここでも2色刷りがいい味出してますね。コインをつまむ真っ赤なお手々の可愛いこと!
鏡のように銀色に光り輝くボディ。
高層ビルのような、クルマや電子楽器の一部分かのような洗練された構成美の中に、忍者姿の脱力系キャラクターというミスマッチ。
そして『MASCOT TRANSCEIVER』という文字。おそらく、箱にもプリントされていた『マスコット』というのがこの本体ボディの「型」で、赤いモールス信号ボタン周りに色んなキャラクターのシールを貼り替えて売り出されていたのか…?と推測します。
40㎜という大変分厚いボディ。なんでもかんでも極薄、極小サイズにしたがる現代に、このサイズ感がとても愛おしく感じます。
この厚み、子供の小さい手で持ってPPTボタン押しながら通信するのは中々大変そうですが、厚みとは裏腹に『重厚感』はゼロです(笑)。中身はスカスカな感じなので、『敢えて』このサイズ感にしていたのでしょうか。確かに、『なんかすごい機械!』という貫禄を表現することには成功している感じがします。
アンテナは果てしなく伸びます。
「短いアンテナがいい」と仰る昨今のお客様からしたら、大クレームに発展しそうな長さです。
どこまでも伸びて伸びて、最長580㎜。本体と合わせると全長710mmになり、もはや小学一年生の身長の7割分くらいありますよ。
小学生(の男子)って、こうゆう部品すぐ折りますよね。
脱力キャラアイテムですが、裏面だけ皮っぽいテクスチャーで大人の風合いを醸し出しています。
『JAPAN』とだけ刻印が押されています。パッケージ側面に記載がありましたが、誇り高きMADE IN JAPAN!です。
日本のどこで、このような製品を作っていたのでしょうか。
保証書が残っていました。
『アンテナがおれた時は、郵便切手で500円分をお送りください』という対応が懐かしいですよね。(やっぱりアンテナ折られちゃうんだな)
さて、記載されているのは埼玉県新座市の『大東電化サービス株式会社』さん。ネットで検索すると同じ新座市に『大東電気株式会社』さんが見つかりましたが、確認したところ全く関係のない別会社のようでした。
おそらく現存しない(?)大東電化サービスさんで、いくつのトランシーバーが製造され、世に送り出されたのでしょうか。そのいくつかは、どこかで今もまだ電波を飛ばし続けているのでしょうか…。
そんな妄想にふけりながら、本日は『さすがの猿飛 トランシーバー4石』を紹介しました。
こちらの製品は、レンタルも販売もできかねますのでご了承くださいませm(__)m
今後も思い出したように変わり種を紹介していきたいと思いますので、どうか次回もお楽しみに…。
いつも弊社のトランシーバー、IP無線機レンタルをご利用いただき、誠にありがとうございます。
レンタル可能な最先端・高性能なトランシーバー、MOTOROLA MiT3000の紹介記事はこちらです!
https://www.transceiver365.com/info/mit3000/
ご注文・お問い合わせはこちらから、是非お気軽にどうぞ!
https://www.transceiver365.com/contact/
『さすがの猿飛 トランシーバー4石』
昭和の時代には、色々なトランシーバーが発売されていたものです。
『さすがの猿飛』は1980~1984年に週刊少年サンデーで連載されていた細野不二彦さんの漫画。1982~1984年の間にはテレビアニメ化もされているので、これはその時期に商品化されたものだと思います。
細野不二彦先生といえば、筆者はこのあとの『グーグーガンモ』世代でして、『さすがの猿飛』は見たことがありません。
「表向きは普通の私立高校、実は忍者を養成し、世に送り出す専門機関でもある私立忍ノ者高校が舞台。」というストーリーだそうです(wikipeda調べ)。なるほど「忍たま乱太郎」の祖先みたいな作品ということでしょうか?
アニメ版の主題歌や劇伴をかの久石譲さんや小林泉美さん、大村憲司さんら錚々たるレジェンドが手掛けていたそうで、なかなか侮れません。
それにしても、あのキラキラした1980年代の製品とは思えない、赤青の2色刷りパッケージの渋さと言ったら!
まるで1950年代のモダンジャズのレコードジャケットのようではありませんか?
『音量調整自在』というアピールも良いですね。音量調整不可の玩具が多かったのでしょう。これだけで高性能です。
ちなみに『4石』の『石』とはトランジスタのこと。真空管を『球』、トランジスタを『石』と呼びます。『4石』とは「4つのトランジスタを使用している」という意味なんですね。
トランシーバーという文明の産物に、何億年前から在る『石』という字面とのギャップもまた素敵です。
左上、いきなり『マスコット』という可愛い文字が踊ります。なんのこっちゃという話ですが、これについては後述します。
『ご注意』の中に『ラジコン競技のそばでの使用はやめましょう』とあります。なるほど、例えば田宮模型の『マイティフロッグ』が1983年発売、『グラスホッパー』や『ホーネット』は翌1984年発売とのことですので、当時の空気感が伝わるかと思います。『田宮RCカーグランプリ』毎週見てたなー。
(特定の世代の男子にしか分からない文章だと思います。すみません。)
ここでも2色刷りがいい味出してますね。コインをつまむ真っ赤なお手々の可愛いこと!
鏡のように銀色に光り輝くボディ。
高層ビルのような、クルマや電子楽器の一部分かのような洗練された構成美の中に、忍者姿の脱力系キャラクターというミスマッチ。
そして『MASCOT TRANSCEIVER』という文字。おそらく、箱にもプリントされていた『マスコット』というのがこの本体ボディの「型」で、赤いモールス信号ボタン周りに色んなキャラクターのシールを貼り替えて売り出されていたのか…?と推測します。
40㎜という大変分厚いボディ。なんでもかんでも極薄、極小サイズにしたがる現代に、このサイズ感がとても愛おしく感じます。
この厚み、子供の小さい手で持ってPPTボタン押しながら通信するのは中々大変そうですが、厚みとは裏腹に『重厚感』はゼロです(笑)。中身はスカスカな感じなので、『敢えて』このサイズ感にしていたのでしょうか。確かに、『なんかすごい機械!』という貫禄を表現することには成功している感じがします。
アンテナは果てしなく伸びます。
「短いアンテナがいい」と仰る昨今のお客様からしたら、大クレームに発展しそうな長さです。
どこまでも伸びて伸びて、最長580㎜。本体と合わせると全長710mmになり、もはや小学一年生の身長の7割分くらいありますよ。
小学生(の男子)って、こうゆう部品すぐ折りますよね。
脱力キャラアイテムですが、裏面だけ皮っぽいテクスチャーで大人の風合いを醸し出しています。
『JAPAN』とだけ刻印が押されています。パッケージ側面に記載がありましたが、誇り高きMADE IN JAPAN!です。
日本のどこで、このような製品を作っていたのでしょうか。
保証書が残っていました。
『アンテナがおれた時は、郵便切手で500円分をお送りください』という対応が懐かしいですよね。(やっぱりアンテナ折られちゃうんだな)
さて、記載されているのは埼玉県新座市の『大東電化サービス株式会社』さん。ネットで検索すると同じ新座市に『大東電気株式会社』さんが見つかりましたが、確認したところ全く関係のない別会社のようでした。
おそらく現存しない(?)大東電化サービスさんで、いくつのトランシーバーが製造され、世に送り出されたのでしょうか。そのいくつかは、どこかで今もまだ電波を飛ばし続けているのでしょうか…。
そんな妄想にふけりながら、本日は『さすがの猿飛 トランシーバー4石』を紹介しました。
こちらの製品は、レンタルも販売もできかねますのでご了承くださいませm(__)m
今後も思い出したように変わり種を紹介していきたいと思いますので、どうか次回もお楽しみに…。
いつも弊社のトランシーバー、IP無線機レンタルをご利用いただき、誠にありがとうございます。
レンタル可能な最先端・高性能なトランシーバー、MOTOROLA MiT3000の紹介記事はこちらです!
https://www.transceiver365.com/info/mit3000/
ご注文・お問い合わせはこちらから、是非お気軽にどうぞ!
https://www.transceiver365.com/contact/